Google HomeやAmazon Echoなどは、総称スマートスピーカーといいます。
だけど、スマートスピーカーという名前が悪いから、普及しないのではないでしょうか?
日本の狭い住宅事情では、大きな音で音楽は聴くことがない。だから…
ボクの知り合いは、スマートスピーカーの話をすると「日本の狭い住宅事情では、大きな音で音楽は聴くことがない。だから日本ではスマートスピーカーは普及しない」と言います。
そのたびに、ボクは「いや、スマートスピーカーは、音楽だけでなくて…」という、いろんな説明をします。
しかし彼の考えは、当分変わりそうにありません。
名称からは、「スピーカーがメイン機能だ!」という印象を持ってしまう
たしかに、「スマートスピーカー」という名称からは、「スピーカーがメイン機能だ!」という印象を持ってしまうのは、仕方がないのかもしれません。
多くの人が「スマートスピーカーって何?」という質問に対して、「音楽が聴けて」とまず最初にきて、そのあと「ラジオが聴けて」とか「天気予報が聞けて」と答えると思います。
だから「日本の狭い住宅事情では、大きな音で音楽は聴くことがない。だから日本ではスマートスピーカーは普及しない」という答えも、日本人では、普通の認識なんだと思います。
そして思います。「スマートスピーカー」という名前が悪いのではないかと。
スマートスピーカーの本質は、マイク
なぜなら、スマートスピーカーの本質は、マイク(つまり音声センサー)だからです。
スマートスピーカーのマイクでひろった声(=音)を、クラウド上のAIサーバーが解析します。
そして解析した結果で、スマートスピーカーで音楽を音を出したり、エアコンを操作したり、テレビで動画を映し出したりするのです。
インプットはすべてスマートスピーカーのマイクですが、アウトプットは、スマートスピーカー・エアコン・テレビなど多数あります。
つまり、スマートスピーカーにとって、一番大事な仕事は、マイク(つまり音声センサー)で、どれだけ正確に声を拾えるかなのです。
補足:スマートスピーカーをIoT的に説明すると
すこし説明しておきますね。スマートスピーカーはIoTのひとつです。
IoTには、どんな機器があって、物理的に構成されているのかという視点から見ると、大きく以下の4つの要素から成り立っています。
- IoTデバイス センサー部
- IoTゲートウェイ
- IoTサーバ
- IoTデバイス 駆動部
このうちスマートスピーカーは、「IoTデバイス センサー部」と「IoTデバイス 駆動部」の2つの役割を、担当しています。
もう少し具体的にいうと「IoTデバイス センサー部」はマイク、「IoTデバイス 駆動部」はスピーカーです。
よろしければ、以下の記事をどうぞ。スマートスピーカーを使って、音楽を聴く場合を例に、IoTのシステム構成を説明しています。
https://nanisore-blog.com/1794/
スマートスピーカーという名前が悪いから、日本では普及率が悪い
したがって、スマートスピーカーという名前が悪いから、日本では普及率が悪いのではないでしょうか?
あなたは、どう思いますか?
もっと良い呼び名がないか、少し考えてみます。
それでは!